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社会科学系学部卒・男性のインテリアコーディネーター

主として、「インテリアコーディネーター」と住宅・建築・インテリア・不動産に関係する資格と資格試験に関係する内容

インテリアコーディネーターは「受けさえすれば誰でも通る」資格なのか?―雇用能力開発機構 就職コンサルントの認識と能力

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インテリアコーディネーターは「受けさえすれば誰でも通る」資格なのか?―雇用能力開発機構 就職コンサルントの認識と能力


[第8回]
  第7回で述べたように、私は高校を卒業する頃、心理学・心身医学などに関心がある人間だった。そういった方面の専門の学者になりたかったが、そうでなくまったく違う方面に進むなら司法試験を受けて裁判官か弁護士になりたいと思っていた。そういう人間がいやいや慶應の商学部に行きしかたなしに卒業した人間だったので、慶應の商学部の専門科目としては、労務管理論・労働法・労働経済学といったものを中心に学んだ。だから、卒業後、会社という所に勤めるならば、人事部か、あるいは職場で従業員のメンタルな面をサポートしようという部署を持つ会社ならばそういう部署、あるいは社員教育を担当する部署、もしくは法務部などにつければと考えた。慶應という学校は私にとっては嫌で嫌でしかたがない学校だったので卒業したくなかったが、とりあえず新聞社が開催する就職説明会にのぞきにいってみると、受験番号と氏名さえ書けば合格できてカネさえあれば行ける大学の生徒が大きな顔をして来ていて、「同じ大学なのに、学校によって差別するのはおかしい」とか言う。そういうのを見て、これなら、私だって「大卒」の資格くらいとらせてもらっても悪くないかとも思うようになったが、それでも、あんな学校、卒業したくなかった。
  慶應の「広告研究会」の人間が、女子学生を輪姦したという記事が世間に出たが、あの類の人間は私が慶應の学生であった頃からいた。もともと、慶應というのはそういうやからの学校である。私は高校生くらいの頃、慶應というのは「女たらしの大学」だと思っていたから、そんな学校になんか行きたくなかった。小学校の1年から努力して勉強してきたのにそんな学校になんか行かされてたまるか!と思っていた。私はそんなやつの仲間になりたくなかったから行きたくなかったし卒業したくなかった。「慶應を卒業するといい人脈ができる」などと言う人が時々あったが私はそいつらと仲間になりたくなかったのだ。それで、どうしても卒業するのが嫌で意図的に試験を受けないようにしたが、来てもらいたいと言ってくれていた会社から、卒業しなくても来てもらっていいと言ってもらえて、「1科目や2科目なら単位を取得してともかく卒業した方がいい。慶應大学を卒業したというのと中退でしかないというのでは世間の見る目が違いますよ」と言われ、そうかなとも思いその会社に勤めながら週に2つだけ講義に出席して卒業させてもらった。卒業してよかったか悪かったか今もよくわからないが、そういう経緯で私は卒業して、ともかく「大卒」になった。


   その会社では人事総務部にいた。人事課長と一緒に会社案内の資料を持って大学の学生部や大学の先生の所に行ったりもしたが、中には、どう考えても底辺の私立大学で氏名と受験番号さえ書けば合格というような大学なのに、なんだかずいぶんとえらそうにして「最近の生徒さんの傾向といたしまして、大企業を志向する所があります」とか言う教授だか助教授だかがいた。そこを退出してから、一緒に行った人事課長に「今の先生、なんか、感じ悪くなかったですか」と言うと、課長は「うん。ちょっと感じ悪かったな。でも、もっと感じ悪い人いるよ」ということだった。「前、あまりにも感じ悪くて、最初から最後まで一言も口きかずに、黙って会社案内だけそこに置いて帰ってきたことあったよ」と。「言っちゃなんですが、いくら、バブル景気で就職市場は売り手市場だと言っても、あんな大学の学生が、そんなに『大手』から引く手あまたでしょうかねえ」と言うと「そんなことあるわけない。あんな学校の学生、本当ならうちだって取りたくないところだけど、うちはそんなことも言ってられないから募集に行っているけれども、あんな学校の学生が大手から引く手あまたなんて絶対にそんなわけない。あんなの、勝手に調子のいいこと言ってるんだ。よく言うよ、まったく」ということだった。大学の先生というのはもっと紳士的でもっとまともでもっと論理的なものかと私は幻想をいだいてしまっていたようだが違った。「よく言うよ」というような人間だったが、そのあたりは、いい経験をさせてもらったと思う。

   新聞社が主催する会社説明会に行くと「女の子と手をつないでくるやつ」とかそういうのもいた。私などは、父から「あんたあなんかは高校行く必要のない人間やねんで。わかっとんのんか、チャンコロ」と何度も何度も言われてきたものだが(そのあたりの文句は今でも耳元でがんがん鳴り響いている)、こいつらいったい何なんだと思ったが、そういうのが「大学生」だった。そういうやつが大きな顔をして「同じ大学なのに、大学によって差別されるというのはおかしい」とか言い出すわけだ。自分の名前も漢字でまともに書けないような「大学生」が。結局、「もう少し上の会社」でも採用してもらえるのではないかと考え、就職活動をやり直して、住宅建築業の小堀住研(株)で採用されて入社し、そこから住宅建築業に進んだが、それが良かったか悪かったかはわからない。
   小堀住研(株)〔→エスバイエル(株)→ヤマダエスバイエルホーム(株)http://www.sxl.co.jp/ 〕では、「技術系」(設計・工務〔積算〕・工事・アフターサービス等)は「4年制大学の建築学科か土木学科卒の者」というのが応募条件で、「営業系」(営業・人事・総務・経理など)は「4年制大学の法学部・経済学部・商学部・経営学部卒の者」が応募条件だった。私は人事をやりたいと思って「営業系」に応募して採用されたが、同社の場合、営業の方が給料がいいという話があったこと、入社後の研修でこういう営業なら自分にもできるのではないかと思って営業に進んだが、こういう経緯で営業の仕事をするようになった者なので、どのような職種で仕事をする場合にも、営業の視点と人事総務の視点の両方の視点で見てきた。これは良かったと思うし、私を雇ってくれた会社はそういう視点を持つ者を会社で生かせば、それはその会社に相当役立ち会社は得をしたはずだが、(株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ などは、そういう能力がある人間を生かすことができない会社、生かしてたまるものかという会社だった。1992年に入社した(株)一条工務店で10年目の2001年、総務部長の天野雅弘から「人事総務なんて、一族でもない人間にさせるわけないだろうが。アホか、おまえはあ」と怒鳴りつけられたが、「アホか、おまえはあ」と言われなければならないのは天野雅弘の方だろう。天野雅弘も「一族」のひとりだから総務部長になっていた人間のようだが、浜松地方の工務店であるなら人事総務は一族の人間と高卒の女性でやっていけたかもしれないが、全国企業としてやっていこうとなると、私のように慶應クラスの大学の社会科学系学部で労務管理論・労働法・労働経済学といったものを学んできたような人間をひとりは人事総務部に配属して運営させるようにしないと、一族の「ヌケタ」の総務のY本とかそんな人間ばかりでは、全国企業の運営は難しいであろうと思えたが、そういう「難しいであろう」というやり方でやりたいオーナー経営者だったようだ。私はそんな会社に長くいすぎたのかもしれないが、「そんな会社」は日本には必ずしも少なくないかもしれない。

   私が(株)一条工務店に入社した時、営業本部長の天野隆夫が「〇〇くんが応募してきた時はびっくりしたなあ。うちの会社に慶應大学の出身の人が応募してくれるのかと思った」と言ったのだが、あまり大きな会社ではなく、静岡県愛知県以外では有名企業でもなく、未上場の会社だが、そこまで喜んでくれるのなら悪くないかもしれないと思って滅私奉公を続けたが、雇った側ではそこまで言った人間を活用しようという意思はなかったようだ。そうではなく単に「うちの会社にも◇◇大学出た人間いるんですよお」とか言うとかそんな使い方しかできない経営者だったようだ。
   私は、とりあえずは一線の営業をやるとしても、いつまでも一線の営業を続けるつもりはなかったので、もし営業をある程度経験してから人事の仕事をやってほしいとか言われた場合、あるいは、一線の営業を経験した後に営業所長・支店長といった役職についた場合、従業員をどのように使うか、どのように配置するべきかといったことを考えることができるように入社してすぐの時から考えていた。だから、住宅・建築・インテリア・不動産関係の資格についても、どういうものがあるのかということは把握しておくべきで、そういった資格を持っている人をどういう処遇にするべきかも考えられるようにしないといけないと考えてきた。三島俊介『インテリア・建築業界でゼッタイ有利な資格の本』(1993.5. こう書房)や「建築知識」の建築関係の資格一覧の増刊号などを購入して読んだが、自分自身も建築・住宅業界に勤めたのならば1つくらい関連の資格を取得しておいてもいいと思ったということもあるけれども、自分が人事部長であるなり、営業所長・支店長であるなりになった場合に、どういった人の使い方をするべきか、特に、資格を持つ人をどのような使い方をするべきか考えられるように、住宅・建築・インテリア・不動産関係にはどういう資格があって、その資格試験にはどういう分野の問題が出題され、その難易度はどのくらいでといったことをある程度以上、把握しておく必要があると考えたからである。

  (株)一条工務店は、私が11年余り在籍した途中から矢鱈と資格を取得しろと奨励しだしたが、資格は取得すること自体が目的ではなく取得した上でそれを生かしてこそ価値があるもので、会社は努力して資格を取得した人間はそれを生かすべきはずだが、(株)一条工務店のオーナー経営者にはそういう考えはなかったようだ。栃木県佐野市の営業所に在籍した時、栃木県地域の営業所長だった◇◇嵐さんが、営業の会議において、「今の世の中は、人を肩書で見る世の中だ」と発言したことがあり、この人は営業としては自分自身で努力してきた人のようでまったくだめな人でもないのに、こんなこと言わない方がいいのになあと残念に思ったことがあった。彼は、要するに、自分が評価されていないのは、自分が高卒だからだと言いたいらしかったが、違うぞ。そういうことを言うからかえって評価を下げるのだが、それでも言わないとおれない人が、(株)一条工務店の中卒や高卒の営業所長には多いようだった。◇◇嵐さんがそういう発言をしたのは、彼がそういことを思っている人だったということかとその時は思ったのだが、それだけではなかったと今は思う。そうではなく、初代社長でその時は役職も何もない、従業員でもなかったはずの大澄賢二郎がどうもそういうことを教えていたらしい。
  社長を辞任して会長でも相談役でも何でもない人間が、株主であっても、その後も会社に出てきて、営業所長とかになっている人に直接ああだこうだと言うというのはいかがなものかと思うが、「そういう会社」においては「いかがなものか」とうかつに発言すると発言した人間の方が「いかがなものか」という扱いを受ける危険があるので、怖い、怖い!が、その「オーナー」がそういう世界観を持っている人間だったようだ。だから、中卒や高卒の人間は「今の世の中は肩書で人を見る世の中だ」から評価してもらえないのだと言いたいらしかった。だから、「肩書」を取得するため、「資格」を取れば、中卒や高卒の人間でも「一流大学」卒の人間に劣らない評価を得られるはずだとか考えたらしいが、そうやって資格の取得を奨励すると、結果として、ある程度以上の大学の出身者は資格試験にも合格するが、中卒・高卒を自慢にしている「一条工務店の土台を築いてきた人たちと自称している人たち」は通らない。だから、大澄さんが意図した中卒高卒の人間に「肩書」をつけるという目的は、かえって逆の結果を招くことになったようだが、そんなみみっちい不純な動機で資格を取得しようさせようという動きというのは、会社の経営者のやることとして「いかがなものか」と思うが、うかつにそれを言うと言った人間の方が「いかがなものか」という扱いにされてしまう会社だったので、中卒高卒のおっさんが「雪は黒い」と言えば「はいはい、雪はくろうございます」、遠州人が「空の広さは浜松の広さと同じだ」と言えば「誠にその通りでございます」と答え、地球上の陸地の7割は浜松でできており、2割はフィリピンでできていて、残った1割は静岡・掛川・島田・磐田といった静岡県の市町村、名古屋・豊橋など愛知県の市町村でできており、それ以外の日本の市町村・都道府県は「とるにたらない」という遠州人の世界観に合わせた受け答えをしないと怖い怖い!「浜松でいいものは、日本中、どこでだっていいに決まってるんだ。こんなこともわからんのかあ!」と怒鳴りつけられるのでうかつなことは言えない。見ても見ざる、聞こえても聞かざる、言うべきことでも言わざる、目立たず騒がずで生きるしか(株)一条工務店という会社で生きていく方法はない、なんとも情けない会社だった。(私は、見ても見ざる・聞こえても聞かざる・言うべきことでも言わざると言わないようにしてきたのに、それなのに私が言ったと言ってもいないことを私が言ったことになっていたりすることもあったようだが、これは、自分が言うのが嫌なものだから、私が言ったということにして言ったヤツとかが同社にいたようだ。)


   (株)一条工務店を辞めた後、せっかく取得した資格は生かしたいと考えた。(株)一条工務店で、あんな会社でも私は11年余りも勤めたのであり、10年超勤めて「永年勤続表彰」と刻印された時計をもらった人間である。人の出入りが激しいというのか、簡単に人を辞めさせてしまう従業員を大事にしない、おのれだけ得してやろうとしてオーナー経営者にへつらうアホは大事にしても本当に会社のためを思って尽力する人間は追い出しにかかる(株)一条工務店という会社において、10年超勤めた人間というのはごく少数で、あんな会社でそれだけ我慢して勤めてきたというのは・・・もしかしてアホちゃうか! という面もあるけれども、片方で、よく努力したよく我慢したという面もやっぱりあると思うし、そこで身に着けたものもあるわけだから、それは評価してもらって悪くないと思った。
  大学までに学んだものは「卒業すると価値がなくなる」とか、「卒業して5年経つと価値がなくなる」とか言いたくて言いたくてしかたがない人がいる。医学部を卒業して病院に勤めた人間は、最初から医師として勤めることができる。看護師とか〇〇技師とか受付さんとか清掃係とかボイラーマンとかと一緒に競争させられて競争に勝てば医師の仕事につけるのではない。文学部や理学部を卒業して教員の資格を取得して学校に勤めた人は最初から教諭として勤めることができる。事務職員として勤めた人とか用務員として勤めた人とか守衛さんとして勤めた人とかと競争させられて競争に勝てば教諭の仕事ができるのではない。それに対して、経済学部・商学部・経営学部といったところを出て会社に勤めると「慶應なんて学校は卒業すると価値がなくなる学校だ」とか「マーケッティングなんてものが役に立つのは大学に行っている間だけ会社っちゅうところではマーケッティングなんてものは何の役にも立たない」とか言われ。(「マーケティング」は「マーケティング」であって「マーケッティング」ではないのだが。「会社っちゅうところ」ではエライ人は「マーケティング」を「マーケッティング」と発音する。「マーケティング」は慶應用語で「マーケッティング」が会社用語らしい。慶應の商学部のある教授が講義の中で、「『マーケティング』は『マーケティング』ですからね。『マーケッティング』ではありませんからね。皆さん、卒業して、『マーケッティング』なんて言わないでくださいね。慶應義塾の卒業生が会社でそんなこと言ったら恥ですからね」と言われたことがあったが、実際に「会社っちゅうところ」に勤めてみると、そうでもなく、「会社っちゅうところ」で「マーケティング」と言うと、「マーケティングなんて言いやがって感じ悪いなあ。おまえはあ。マーケッティングと言え」とか言って怒られるのだ。)そして、「慶應は卒業すると何の価値もない学校だ」とか「慶應の商学部なんてところでやっている経営学だの労務管理論だの商業学だのなんて何の価値もない」とか会社のエライ人はたいてい言うのだが、私は違うと思う。私の場合は「会社っちゅうところ」はそういう面があるので、だから、守衛とかボイラーマンとか清掃夫とか運転手とかと競争させられる仕事ではなく、医師とか教諭とか裁判官・検察官とか、就職すると最初からその仕事ができる職業につきたかったが、それはそれとして、会社において法学部や経済学部・商学部・経営学部といった学部で扱っているものというのは役に立たないということはないと思うし、小学校から高校まででやっているものも、慶應の教授は「小学校から高校までの勉強は害があるんだ。わかってののかあ」と絶叫されるけれども、私はそうではないと思っている。「害がある」ということはない。役に立つと思っている。
   森川英正『日本経営史』(日経文庫)では、管理者的能力は、学識のある者が職場である程度の経験を積んだ上で見に着くものであって、職場の一線の仕事をする上でだけで見に着くものではないということが述べられている。末広厳太郎『法学入門』(日本評論社)では、法律はパンのための学問だと言われるけれども、裁判官・検察官・弁護士や大学の法学部の教員など法学部で学んだものをそのまま仕事とするような職業でない一般の企業などに勤めた場合、法学部で学ぶものは役に立つのかというと、「大学の法学部で学んだようなものはもう忘れてしまった頃になって役に立つ」といったことが言われるという話が述べられている。大学の法学部で学ぶものは法律の解釈についてであるが、個々のケースについてのものは忘れてしまっても、そこで学んだ「法学的の考え方」というものが会社という所において役に立つと言えると末広厳太郎は述べている。私もそうではないかと思う・・というより、(株)一条工務店などで高卒の営業所長とか総務部長とか中卒の営業本部長とかを見て、だめだなあ、やっぱり・・と思った。
   だから、大学の社会科学系学部で学んだものは「卒業すると価値がなくなる」とか「卒業して5年経つと価値がなくなる」とかいうものではなく、むしろ「卒業して5年後くらいから役に立つ」と思う。私はそういうものがある人間で、その点で、私を雇ってくれる会社に貢献することができる人間だと思っていたが、(株)一条工務店のような中卒の社長・高卒の社長の会社に勤めると、オーナー経営者が、なあにがなんでも「一流大学」卒の人間に実績を残させてたまるものか!みたいな姿勢であるので、できれば、そうでない会社に勤めた方がいいが、「そうでない会社」が雇ってくれるかどうかという問題はある。
   資格については、2000年代前半、(株)一条工務店を辞めた時点で、「インテリアコーディネーター 兼 キッチンスペシャリスト 兼 二級建築施工管理技士 兼 宅地建物取引主任者」であったわけで、(株)一条工務店においても小堀住研(株)においても、私が所属した事業所とその周囲において、この4つとも持っている人間は私以外には1人もいなかった。だから、評価したくない会社はしかたがないが、評価できる内容であると私は思っていた。

   ところが。職安の求人票を見ても、インテリアコーディネーターやキッチンスペシャリストは「応募資格」として載っているものが少ない。 どうしてかと思ったのだが、ひとつには、職安の情報は、1990年代前半は、引き出しみたいなところにカードが入っていたのだが、今はパソコンに入っている。そこがくせもので、その資格をどこに分類するかという問題があって、実際問題として職安の職員というのはあんまり賢くないので、必ずしも適切な分類がされていない。インテリアコーディネーターは建築とか住宅とかそういうものに分類されると思って調べるとなかったのだが、ある時、気づいた。インテリアコーディネーターは、職安の分類では、デザイナーとか服飾関係なんかと同じ分類になっていたのだ。ファッション関係とかそういう方の分類にされてしまっていたので、だから、建築とか住宅とかで探してもなかったのだ。
   そういうこともあるが、やっぱり、インテリアコーディネーターとかを応募資格、もしくは、持っていると好ましい資格としている求人は多くない。それで、2003年12月だったが、職業安定所に、雇用能力開発機構 千葉センター就職コンサルタントがおこなう「就職なんでも相談」みたいなものが無料でおこなわれていたので、それにお願いして、JR船橋駅の南側にあるフェイスビルの中の会場まで「相談」に行った。そこで何を言われたか。

   私は、(株)一条工務店で11年余りも勤めて、県民性やニーズが異なる複数地域で継続的に営業成績を残してきた人間です。この会社はとっかえひっかえとっかえひっかえと人を採っては辞めさせ採ってはやめさせする会社で、その会社で11年も勤めたということ自体が貴重というのか希少というのかの存在で、11年も生き残ったということ自体、営業としてそれだけの実力があると評価されていいものです。1つの営業所にずっといたという人の場合、その営業所では成果を出せても他の場所に移った時にどうかは分からないという人もいますし、会社全体を考えて判断する仕事は無理という人もいますが、私の場合は、すでに居住地の変わる転勤を何度かして複数地域で勤務してきましたから、別の地域で別の会社で勤めてもやっていける可能性が高いと思われますし、全国を見て運営する仕事につくこともできると思います。営業の仕事をこなしながら資格試験の勉強もして、インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・二級建築施工管理技士・宅地建物取引主任者といった資格を取得してきた者です。この4つの資格を4つとも持っている人間というのは、(株)一条工務店でも私の他にいなかったはずですし、おそらく他の住宅建築業の会社でもあまりいないと思われます。 私は慶應義塾大学の商学部を卒業した人間ですが、卒業するまでに学んだ内容を考えると、「(商学部+法学部+哲学・心理学)÷3」のように学んだ人間で、これは会社において役に立つと思っています。英語などは、もともとは苦手ではなかったのですが、卒業してから英語や語学を使う仕事についてきていませんから、語学力はさびついてしまいましたが、(株)一条工務店もそうですが、住宅建築業の会社は、比較的低学歴の人が多い業界ですから、そういった会社の他の従業員との比較であれば間違いなく上の方だと言えるでしょう・・・・といったことを話し、慶應義塾の商学部で「(商学部+法学部+哲学・心理学)÷3」のように学んできた人間の認識・対応力と、実際に一線の営業の仕事を複数地域でこなしてきた経験と、そして、インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・二級建築施工管理技士・宅地建物取引主任者といった資格取得者であるということを評価してもらえるような会社に勤めたいのですが・・・ということを話しました。それに対して、雇用能力開発機構 千葉センターの就職コンサルタントは何と言ったと思いますか?
   雇用能力開発機構 千葉センターの就職コンサルタントのおっさんは、こう言ったのです。
「インテリアコーディネーターだのキッチンスペシャリストだの宅地建物取引主任者だのなんて、誰でも通るう。そんな誰でも受けさえすれば通るような資格なんて持っていても何の意味もない。甘ったれるな!」と、そうおっしゃったのです。それで、私は、
「インテリアコーディネーターにしても、キッチンスペシャリストにしても、宅地建物取引主任者にしても、誰でも通るとか、受けさえすれば通るとかいうような、そんな資格ではありませんよ。 私が今まで勤めてきた会社でも、そのうちの1つでも、受けたいと言った人とか、受けたという人とかはけっこういましたが、通ったという人はそう多くはありませんよ。まして、4つとも持っているという人は私以外にはいませんよ」と言いました。 すると、雇用能力開発機構の就職コンサルタントのおっさんはこう言ったのです。
「そんなことない~い。 誰でも間違いなく通る~う! インテリアコーディネーターみたいなもん、誰でも試験会場に行って名前と受験番号さえ書けば、間違いなく百パーセント絶対に通るう~う! いいですか! 私はあなたのためを思って言っているんですからねえ! いいですか!」と言うのです。
  私のためを思って言ってくださるのはけっこうですが、実際問題として、インテリアコーディネーターというのは、誰でも受けさえすれば通るような試験・資格ではなく、私自身、大変な苦労と努力をしてやっと通った試験・やっと取得した資格であり、誰でも通るような簡単な試験ではないのです。 そもそも、雇用能力開発機構の就職コンサルタントがおっしゃるような「誰でも試験会場に行って名前と受験番号さえ書けば間違いなくずえったいに通るう」というような試験なら、なんで、私は1次試験(学科)を2回も落ちて、2次試験(製図と論文)を1回落ちたのでしょうか? 「誰でも名前と受験番号さえ書けば間違いなくずえったいに通るう」という試験・資格なら私だって1回目で「間違いなくずえったいに通」ったはずじゃないですか。なんで、私は落ちたの? その業界で働いている人間がそれなりに勉強して受けたのに。 それで、私は、
「インテリアコーディネーターというのは、そんな『誰でも通る』試験・資格ではありませんよ。取りたいといって受けても落ちたという人も知っていますし、私自身も何度か落ちてやっと通ったんですよ」と言いました。 私は、インテリアコーディネーターの試験は、1次は基本的には独学で通りましたが、2次は、ハウジングエージェンシーhttps://www.housing-a.co.jp/ の2次対策講座に週に1回、2カ月半ほど通ってそれで合格することができたのですが、その2次対策講座の時に、もう今となっては20年も前のことになりましたが、講師の松浦先生が「インテリアコーディネーターの試験というのは、1次は10人中、3人通って7人落ちるという試験で、2次は1次に合格した人10人中、7人通って3人落ちるという試験です」と言われたことがありました。だから、2次については、「特別にものすごい優秀な答案」を書かないと合格できないというものではなく、「不合格ではない答案」を書けば合格できるという試験だ、いかにして、ぎりぎりでもいいから「不合格でない答案」を書くことができるか、というのが、現実問題として勝負の分かれ目になる・・・といったことを話されたように覚えています。そして、私は「不合格でない答案」をなんとか書くことができて、2次の試験に合格できたのです。大変でした。受験者10人のうち3人が1次に通り、1次に通った人間10人のうち7人が2次に通るとして、単純に掛け算しても、0.3×0.7=0.21 受験者層のレベルが高ければ合格率が高くても易しいとは言えないし、受験者層のレベルが低ければ合格率が低くても難しいとは言えませんが、ともかく、単純に掛け算した数値で見ると、2割くらいの合格率ということになります。「誰でも受けさえすれば間違いなく通る」なんてことありません。 それを、「誰でも試験会場に行って受験番号と名前さえ書けば、ずえったいに通るう~う」て、よく言ってくれると思います。何が「甘ったれるな」じゃ、なにがあ! その雇用能力開発機構の就職コンサルタントのおっさんは、「私は石原都知事の知り合いなんだけれども」と言うのですが、石原都知事の知り合いかなんか知らんが、無茶苦茶なこと言うんじゃない。 石原慎太郎もこういういいかげんな「知り合い」を「知り合い」だからということで、就職コンサルタントにならせるというのは、いかがなものか。石原慎太郎はいいかげんなことするんじゃない! ・・と言いたいところもあるのですが、もっとも、いったいどんな「知り合い」なのか? 私なら、もしも、そういうコネクションがあってそういう仕事につけたなら、初対面の人間に無警戒に「私は◇◇の知りたい」などと言わないですね・・・。 だから、初対面の人間に無警戒に「私は石原都知事の知り合いなんだけれども」とべらべらしゃべる程度の「知り合い」だったのかもしれません。
  そして、その就職コンサルタントのおっさんは、
「建築関係の会社に勤めたいなら、一級建築士の資格を持ってないといかん! あんた、一級建築士を持ってるのか!?! 持ってないんだろう。 一級建築士も持ってないで建築関係に勤めようなんて思ってもだめだ」と決めつけるのです。 それで、私は、
「一級建築士なんて、私が今まで勤めてきた会社でも持っている人はそんなに多くないですよ。又、持っているのは、たいてい、建築学科とかを卒業してきて設計とか工事とかの仕事についている人で、営業の職種についている人で一級建築士を持っている人は、ないことはないけれども多くないですよ」と教えてあげたのですが、そうすると、就職コンサルタントは、
「そんなことない~い! 誰でも一級建築士をもってるう~う! 嘘つくな!」と言うのですが、私は嘘なんてついていないし、嘘ついているのはその就職コンサルタントの方です。 小堀住研(株)の千葉支店で一級建築士を持っていたのは、設計課長のIさんと松戸営業課長のIさんの2名だけ。東京支店では設計課長と工務課長の2名だけ。 (株)一条工務店の東京営業所・東京事務所で一級建築士を持っていたのは、営業の主任だったMさん1名だけ。 (株)一条工務店の福島県浜通り地区で一級建築士を持っていたのは、私がいわきに赴任した年に設計のHが合格したということで、後に工務課に転勤してきたIが持っていたらしいというくらい。だいたい、(株)一条工務店なんて、営業本部長が「営業は頭のない人間がええんや、営業は」とか言って、ボケ老人みたいなおっさんとか、暴走族あがりみたいなにーちゃんとかそういうのをいっぱい採っているのであって、そんなおっさん・にーちゃんが一級建築士なんて持っているわけないのです。
  それに、たとえば、英語検定の場合は、2級と1級を同時に受けて2級に通って1級には落ちたという人はあっても、1級に通って2級に落ちたというような話はあまり聞きませんが、建築士の場合は、一級建築士と二級建築士を同時に受けて一級建築士の通って二級建築士に落ちたという人の話はけっこう聞きます。(株)一条工務店の東京営業所にいたMさんも一級建築士と二級建築士を同時に受けて一級建築士に通って二級建築士に落ちたそうで、「一級なんて簡単だよお。二級は難しいよ」なんて本気か冗談かわからにような調子で話していたことがありましたが、建築士の試験の場合、一級建築士の試験と二級建築士の試験、木造建築士の試験は、どちらがより難しいかというよりも、出題される内容が異なるので、それで、一級に通って二級に落ちるという人がけっこうあるようです。 そして、建築でも戸建住宅の建築業の会社などでは、そこでおこなっている業務の内容には、一級建築士の資格試験に出題されるようなものはそれほど関係なく、むしろ、二級建築士の試験・木造建築士の試験やインテリアコーディネーターの試験に出題されるような内容の方が関係が深いくらいなのです。それも私は話しました。
「それに、一級建築士の試験に出る内容は、戸建住宅建築業の仕事にはそれほど関係はなく、むしろ、二級建築士やインテリアコーディネーターの試験の出題内容の方が関係は深いくらいですよ」と。 ところが、
「そんなことない~い。 一級建築士の資格を持ってないで建築業界に勤めたいなんて、甘ったれるな!」と言うのです。 一級建築士の資格は、「足の裏についたご飯粒」と昔から言われ、建築学科を卒業した人間は「取らないと気持ち悪いが、だからといって、取ったからと言ってそれで食えるというものでもない」という資格だと言われてきた資格で、取得して悪いということはないが高く評価しすぎるのはかえってよくありません。又、建築会社は建築学科卒の人間ばかりで運営できるものではなく、建築学科卒の人間は建築士の資格をとればよろしいが、社会科学系学部卒の人間まで無理に建築士の資格をとらないといけないというものでもないはずです。会社は様々な人間がいて成り立つのです。
   もう、こいつと話してもしかたがない、時間の無駄、かつ、不快指数が上昇するだけ! と思って、逆らわずに帰りました・・・が、雇用能力開発機構というのは、独立行政法人という、役所なのかそうでないのか微妙な存在・・みたいですが、そういう存在がこういういいかげんなことを言う人間を「就職コンサルタント」に雇って、たぶん私よりいい給料払っていたのだと思いますが、そんなカネを無駄に出費していいのだろうか・・・・と思っていたら、雇用能力開発機構をなくす、というニュースがテレビに出たので、ざまあみろ!と思ったのですが、それで、どうなったかというと、「雇用能力開発機構」はなくなって、かわりに、「高齢・障害・求職者支援機構」という名称のものができた! なんじゃ、そりぁ。なんか、求人募集には「ノルマは一切ありません」として募集して、入社すると「ノルマはないがガイドラインがある」とか言い出す(株)一条工務店みたい! なくなってないがな!
   雇用能力開発機構については、この後、2008年に、建築CAD科に半年通わせてもらい講習を受けたのですが、その際には親切に教えてもらったと思っており、就職コンサルタントのおっさんとはずいぶんと感じが違いました。 雇用能力開発機構がなくなるという話が合った時、建築CAD科の先生が「どうしよ。俺、失業しちゃうよ。俺も、ここに生徒で来ようかな」と冗談か本気かわからないような調子で言われたことがありましたが、雇用能力開発機構はなくなったけれども、「高齢・障害・求職者支援機構」http://www.jeed.or.jp/   という別の名前のものができて、その先生は失業しなくてすんだようですが、私が建築CAD科の生徒として通った時も、「就職相談室」「就職コンサルタント」は生徒として通っていた人の間での評判はあまりよくなかったようです。 一緒に受講したある人が、つきたいと思っていた仕事の求人があったが、求人側が希望している年齢よりも上だったということがあり、たまたま、その人と就職相談室に一緒に行って横で見ていたのですが、就職コンサルタントは「きいてみましょうか」と言って、「▽歳くらいの人という募集ですが、◇歳の人がやりたいと言われていますが、だめですか」と子供の使いみたいなきき方をして、そして、「だめですか。そうですか」と言い、「だめだってと伝えた、ということがありました。 こいつ、アホちゃうか!?! と思いました。 求人側が▽歳くらいの人と考えて募集を出していて、そこからいくらかはずれた人であっても、応募者が一生懸命売り込んで、ぜひ私を使ってくださいと訴えれば、採用側が、こういう人も悪くないかもしれないと考えを変える可能性だったないとは言えないじゃないですか。 ですから、そういう場合には、本人に電話させるなり手紙をかかせるなりして、そこからは本人にアピールさせるべきだと私は思います。 子供の使いみたいに「◇歳ですが、だめですか」「だめ? そうですか、わかりました」て、アホか!
   そのあたりを見ていて、ポリテクセンター千葉(高齢・障害・求職者支援機構)の受講生でもポリテクセンター千葉の就職相談室は利用したくないと思うようになる人がいたようです。もしかすると、その対応をしたおっさんも、どこかの知事か市長か何かの「知り合い」だったのかもしれませんね。 「就職コンサルタント」というようなそういう名称の職種に、知事だか市長だかの「知り合い」を就職させるという就職活動がされているという可能性は、なんか、ありそうな気が・・・・。

   船橋職安http://chiba-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hw/anteisyo/anteisyo12.html 「早期就職支援センター」 のおっさんにもむかついたことがあります。
(1) 早期就職支援センターのおっさんは、私が持参した履歴書と職務経歴書を見て、「あ、ここずれてる」とか、そういうことばかり見るのです。 ワードで作成したものの作成の仕方について、そういう「重箱の隅をつつく」ようなことをして、「こんなことで就職ができるわけがない」とか言うのです。 そのおっさんは就職できているのに、です。
  「パソコンは完璧でないと就職はできない」とか言われたのですが、「完璧でないと」と言われると、困ってしまうのです。「パソコンは完璧でないと」という文句は、厚生労働省委託・東京リーガルマインド主催の「就職支援セミナー」の講師のおばさんも「ワード・エクセルくらいは完璧にできるのでないと、今の時代は就職はできない」と発言したことがありました。それで、私は「完璧」と言われるとと思い、職務経歴書に「パソコンは不十分なところもありますが、努力いたします」と書いたところ、ある人材紹介会社の人がそれを見て、「不十分なところもあるとは、どういうこと?」と言われ、就職支援セミナーの講師と早期就職支援センターのコンサルタントだかカウンセラーだかからこう言われたということを述べたところ、「あんた、それは意味が違うよ。あんたも本当に正直な人間だねえ。パソコン学校の講師の仕事につきたいとかならそうかもしれないけれども、一般の営業とか事務とかなら、ともかく、使えるという程度でよろしい。ワードでもエクセルでも完璧に使えるなんて、そんな人間それほどいません。私だってそこまで使えません。そもそも、あんた、ワードで履歴書作って、エクセルで職務経歴書作ったんでしょ。ここまで作れれば、『使えます』でよろしい。営業職とか事務職の募集はパソコン学校の講師を募集してるんじゃないんです」と言われたのです。
(2)  私は、住宅建築業の会社で、複数の会社で複数の地域、異なるニーズ・県民性の地域、タイプの異なる展示場で勤務してきた経験があるので、特定の地域にずっといた人で私よりも多い棟数を売った人もいるかもしれないけれども、特定の地域でしか経験がないという人の場合、他の場所に行った時、他の会社に移った時に今までと同じだけの成果を出せるかどうかはわからないが、私はすでに異なる地域・異なる会社を経験してきているので、対応できると言うことを述べ、又、全国的視野・総合的視野で考えることができるということを述べたのですが、そうすると、「早期就職支援センターのおっさん」は、こう言ったのです。
「そんなものは、当たり前だ。誰だって、いくつもの営業所に行って勤めるものだ。」と。
違いますよ。 (株)一条工務店では、ずうっ~っと1つの営業所にいつづけて、それで、〇棟売った売ったと自慢しているおっさんとかいっぱいいたんですよ。 「浜松の中のカエル」みたいなおっさんがいっぱいいたんですよ。 あんた、知らんだろう・・・というと、知らんのです。早期就職支援センターのおっさんは。 知らずに勝手なことを言っているのです。
(3) 私は、最初に戸建住宅建築請負業の会社に勤める時、何年かは一線の営業の仕事をしてもいいけれども、5年も10年も一線の営業の仕事をするつもりはなかったし、させられるとは思っていなかった。1992年、(株)一条工務店に入社してすぐの時、営業本部長のA野(当時、40過ぎ)が「〇〇くんが応募してくれた時はびっくりした。うちの会社に慶應大学卒の人が応募してくれるのかと思った」と話したが、慶應クラスの大学の出身者をなかなか採用できないという会社がせっかく採用しておきながら、5年も10年も一線の営業をさせたのでは、いったい何をやっていることかわからない。入社2年目、その営業本部長のA野が私にインテリアコーディネーターをとってくれと言ったのだ。私は(株)一条工務店に入社1年目に宅地建物取引主任者の試験に合格した。もともとは「文理両道型」の人間で、「思考は理系思考」の人間だったが、その一方で小学生の頃から法律の本を読んで来た人間で、大学は何の因果か慶應の商学部に行って卒業した。中学校卒業の時、音楽と美術は内申書は10であり、中学校の時の科目で一番好きだった科目は音楽と美術だった。そういう「思考は理系思考」の人間でありながら、「(商学部+法学部+哲学・心理学)÷3」のような「商学士」として卒業した者だった。(株)一条工務店の明治大だの東洋大だのの建築学科を卒業して「設計士さま」みたいに思っている「第一設計部」のヤカラより、中学校・高校の時の数学や物理、あるいは中学の時の美術の成績ははるかに上の人間だった。「完全文系人間」ではなかったので、高校を卒業する頃、もしくは、大学に入った頃、工学部・理学部の内容に進路を変更することは可能でやっていける自信があったが、しかし、営業本部長のA野からインテリアコーディネーターの資格をとってくれと言われて、インテリアコーディネーターでどういう内容が試験に出るのか調べてみたところ、学科も範囲は広く、だからといって特に浅いわけでもなく、法律や経済関係の試験なら何の苦労もないが、すでに30を過ぎて、住宅設備について専門的に学んだり製図の試験の勉強をしたりするのはきついと思った。これなら、むしろ、弁護士なり公認会計士の資格を取ってくれと言われるか英語検定1級とってくれと言われた方がむしろ楽ではないかと思えたし、何語をと指定してくれれば大急ぎで習得することもできたと思うが、畑違いのもの、特に学科はまだしも製図の学習を30過ぎてからやるというのはきつかった。 しかし、自分が勤めた会社の上役がとってくれと言うのだから何としても取らないとと思って大変な努力・精進・苦労・工夫をしてやっと通ったのだ。(株)一条工務店は「転勤はありません」と求人広告に掲載して募集していた会社だったが、入社2年目に福島県いわき市に転勤してくれと言われて負担を払って転勤し、その後、栃木県・山梨県にも勤務した。「〇〇くんは慶應大学出身の人ですから、他の人と違っていろいろな場所を経験してもらおうと思いまして」と営業本部長は言ったのだがこれはおかしなことではない。慶應義塾大学商学部の卒業証書を持った時から、あるのは「総合職」「全国社員」として採用か不採用かで「一般職」「地域限定社員」というのは望んでもありえないと私は認識し覚悟していたから、転勤もしかたがないと思ったし、営業成績は1箇所でずっと仕事をする方が上がりやすいかもしれないが、県民性が異なりニーズも異なる地域で仕事をして全国的視野・総合的視野を養った人間が会社を運営するためには必要なはずだった。だから、私は「会社のために」負担を払い転勤にも応じてきた。そして、もともとは自分の専門分野でもなかった資格試験に合格してきた。そうであるにもかかわらず、(株)一条工務店は私にそういった仕事をさせなかったのだ。入社1年目2年目に本社の総務に問い合わせをした時、そのあまりの拙劣な対応にあきれた。全国企業としてやっていくにはこれではだめで、私に総務か人事をやってくれという話がくるかもしれないと思ったが、インテリアコーディネーターを取ってくれというのなら人事総務関係ではなく商品開発か新規出店計画か外国からの輸入品の担当かそういった仕事をさせようということかと考えた。同社で入社2年目、比較的長く在籍している人で「将来、何やりたいと思ってんの? まさか、慶應でて『トップセールス』になりたいなんて、そんなこと思ってんじゃないでしょ? 実際のところ、一条はトップの学歴コンプレックスが甚だしいから慶應でて一条工務店に長くいてもだめだと思うよ」と言ってくれた人があったが、その通りになってしまった。しかし、複数地域での一線の営業の経験とインテリアコーディネーター他の資格を取得する過程で身に着けた知識・技術と慶應大商学部を卒業するまでに身に着けた経済学・マーケティング的発想(商学部的発想)と「法学的の考え方」(法学部的認識)といったものは他の会社でも役に立つはずで、同社を辞めた後、そういったものを生かして商品開発や新規出店計画などの担当として使ってくれる所はないかと思うと話したのだ。 ところが、早期就職支援センターのおっさんは、何と言ったか。「そういう商品開発やりたいとかいう甘ったれたやつというのはどうしようもないんだ。そういうやつは。商品開発やりたいなんて、そんなこと言ってるようでは就職できないのは当たり前だ。甘ったれるな」と。そのおっさんこそ、甘ったれてる。私の父は中小企業ですが常務取締役までならせてもらったのですが似たようなことを言っていたことがあった。「新卒の面接の時、聞いたこともないような大学のやつが、入社して何をやりたいかときくと、『商品開発』とか言うヤツが多い。派手でカッコよさそうに思えるからで、そういうちゃらちゃらしたやつはあかん。慶應とか一橋とかの経済学部とか商学部とか出て言うなら悪くないけれども、アホ大学のやつがそんなこと言ったってだめ」と言っていたのだ。早期就職支援センターのおっさんの言うことは似ているようでも話が全然違うのであり、何もわかってないのだ。
   そういった経験をして、私は気づいたのです。 「早期就職支援センター」というのは、そこに訪れる求職者の早期の就職を支援するセンターではなく、早期就職支援センターの職員が早期に就職することを支援するセンターであるということに。 だから、たいして有能とも思えないようなおっさんがえらそうにそこにいて、いいかげんなことを得意がって言うのです。 石原都知事か誰かそんな人のコネクションがあれば、アホでもなれる仕事ということでしょう。私もそんなコネほしいわ。いい仕事紹介してくれるなら、次の選挙で入れたるわ。「長いものには巻かれろ、札束には切られろ」て言いますからな・・・。
   早期に就職を決めるための鉄則、その1。⇒ 早期就職支援センターには行かないこと。
と考えるべきでしょうね。 早期就職支援センターというのは、あくまでも、早期就職支援センターのあんまり賢そうじゃない「コンサルタント」とかのおっさんの早期就職を支援したセンター、早期就職支援センターのおっさんに早期に就職させるために設けられたセンターであって、一般求職者を支援するセンターとは違います。

   雇用能力開発機構 (⇒ 高齢・障害・求職者支援機構)の「就職コンサルタント」だの、早期就職支援センターだのは、早期に就職を決めたいと思ったなら、関わらない方がよい、相手にしない方がよいと思えますが、それにしても、雇用能力開発機構(⇒高齢・障害・求職者支援機構)の「就職コンサルタント」のおっさんが、「インテリアコーディネーターなんて、誰でも受けさえすれば間違いなく通るう」「インテリアコーディネーターんたんて、試験会場に行って名前と受験番号さえ書けばそれだけで絶対に通る試験だ」とかそういうことをぬけぬけと言うような、残念ながらそういう面があるという事実は否定できないのかもしれません。 そんな試験・そんな資格じゃないですけれどもね。むしろ、雇用能力開発機構⇒高齢・障害・求職者支援機構の就職コンサルタントとか早期就職支援センターの係員とかの方こそ、「石原都知事の知り合い」とかならアホでもなれるようですけれどもね。
   インテリアコーディネーターにしてもキッチンスペシャリストにしても、その資格を持っていなければ何何はしてはいけない、その資格を持っておれば何何をしてもよいという規定が何かある資格ではなく、あくまでも能力認定資格であり、能力認定資格でしかないものの場合、あまりにも簡単に合格できるとか、あまりにも多くの取得者がいるとかいう状態にしてしまうと、その資格の存在価値がなくなってしまうおそれがありそういったことも考えて、合格難易度が簡単になりすぎないように、又、合格者・資格取得者が多くなり過ぎないようにということも考えて、合否の基準は決められていると思われます。絶対に「受けさえすればずえったいに通る」などというような易しい難易度の試験にはならない、実施者がそうはしない のです。 普通は、こういうことを理解している人間が「就職コンサルタント」とか「早期就職支援センターの係員」とかになるものではないかと思うのですが、実体は逆です。
   (2016.12.7.)

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